2016年6月30日木曜日

モノクロームの映画館たち

京橋の国立フィルムセンターで開催中の写真展 映画館。2007年から全国をまわって、老舗映画館の写真を撮り続けている中馬聰さんの作品(主にモノクローム)約100点が展示されています。

すでに消え去った風景がある一方、粘り強くフィルム上映を続ける映画館もあるそう。入口にネコが佇む懐かしい風景。

思わず、写真集を衝動買い!
あんまり衝動買いしないほうなんだけど、この写真たちはずっと手元に置いておきたい。

ほんの3枚ほど、ワールドをおすそ分け。





高校生のころ通ってた名画座の風景が、カビ臭い匂いとともに蘇ってくる

写真展 映画館は、7/10(日)まで。
たった210円の観覧料で、思いっきりノスタルジーに浸れること、うけあい。近くにご用がある方、お時間がある方、ぜひぜひ〜(^^)
【ミッケのひと言】
映画館の前で佇むネコちゃんの写真を見たら、木更津の公園に住んでいたころを思い出したのにゃ。彼(彼女?)も、しあわせに暮らしているといいにゃ〜💕





オトナのとんかつ@御徒町

ひさびさの御徒町。吉池の新しいビルはとっくに完成。ユニクロやGUが、テナントとして入っている。

平成モード全開の駅前から、ほんのちょっと歩くと、天ぷら屋、寿司屋、佃煮屋などが軒を連ねる昭和な一角が。


そして小津安二郎も常連だったという、伝説のとんかつ 蓬莱屋。


ヒレカツ専門なので、ロースカツはない。お店のホームページによると、大正元年、日本で初めてヒレカツを考案したのがこの蓬莱屋だそう。

普通のとんかつは、厚さは違えど平べったいことが多いけど、ここのとんかつは、円柱を横にしたような盛り上がり感。衣は限りなく薄く、あっさり。なおかつ、お肉はみっしり濃密。

あまりにも柔らかいせいか?!板前さんが二人がかりで、揚げたてヒレカツをカットしてた。

ヒレカツ定食、にゃんと!2980円。

カウンターだったので、調理場の様子がバッチリ見られたんだけど、油の気配がない。音も匂いもベタベタ感も、ない。何も知らないで入ったら、割烹だと思いそう。

前にユーミンがテレビに出てたとき「今でも、なんかカッコいいものを見たりすると『これって、オトナっぽい』とか思っちゃう。自分がすっかり大人だってコトを、キレイに忘れて」というような話をしていた。

キーワードはオトナ。とんかつをこんなに大人っぽく食べられるなんて、初めての経験。お茶碗含め、器も華美でなく、ほどよい。しかも、接客がさわやか!歴史ある名店って、ご常連優先だったりすることが、けっこうある。

ちなみにご飯とキャベツは、お代わりオッケー。ま、言い訳じゃないけど、ご飯はどんぶりではなく、お茶碗で出てくるので、2回もお代わりしてしまいました^_^; もちろん?キャベツも2回お代わり。

一緒に行った友達は、大感動しながら、ご飯のお代わりはせず、大人のとんかつを堪能してました。

あたしはまだ大人になりきれてないかも。ロースの脂身が恋しくなったりしつつ、つかの間の大人体験(^_-)

【ミッケのひと言】
ママはいろんなもの、食べてるんだにゃ〜。あたしなんて、2種類のカリカリを毎日交互に食べてるだけなのにゃ。だからといって、ヒレカツを食べたいとも思わにゃい。ネコって、そんなに欲張りじゃないから「こんなもんだにゃ〜」と思って、生活してるのにゃ。







2016年6月23日木曜日

八代亜紀 Bluesを唄う

スパンコールがキラキラ輝くロングドレスで登場した彼女、1曲めは "Saint Louis Blues"。そして B.B.King "The Thrill Is Gone"へと続く。

今さらながら、気づいた。アメリカのブルースも、演歌も、根っこは地球の土に生えている。そして、彼女は彼女の世界観で、シームレスに歌い、唄う。男衆を従えて。
予想外って言ったら失礼だけど、ビックリするほどカッコいい。例えば、バンドにカウントを出すときの指の動きとか。それはそれは年季もの、堂に入っている。

そう、今回のライブはすべてが想像を 超えていた。勢いでチケットを買ったものの、そんなに期待はしていなかったので、ぶっ飛んだ。ステキな展開の予感。

続いて、淡谷のり子「別れのブルース」、藤圭子「夢は夜ひらく」といった日本の昭和なブルース。このあたりは、もう彼女の真骨頂。ちょいと小噺を挿入してから唄う。

「18歳か19歳のころ、淡谷先生にお会いしたとき『あんた、キレイね』と言われ『はい』と答えた。若かったから」

書くと臨場感が絶対的に不足してしまうけれど、とにかくトークに味がある。

「東京は水不足なんだってね。そうよね?じゃあ、歌っちゃおうかな、あの曲」

で、流れてくるのは『雨の慕情』のイントロ。♪雨 雨 降れ降れもっと降れ♪

かと思えば、女子刑務所の慰問を35年続けているという話も。この世の中に生きているしあわせ。罪を犯す犯さないは紙一重、背中合わせ。なんて言われると、心に染みるんだにゃ。

今回のライブで歌った曲は、4分類。アメリカのスタンダードなブルース、昭和なブルース、新しくブルースにアレンジし直した自身のヒット曲、そして若い世代...中村中、横山剣、THE BAWDIESらが書き下ろしたオリジナル曲。

とりわけ横山剣の「ネオンテトラ」は、圧巻! 高層マンションで暮らしていた仲のいい夫婦。しかし夫が突然亡くなってしまい、妻は水商売の世界へ。仕事が終わったあと、クルマの窓から見る、かつて住んでいたマンション...。

歌い終わっても、バックバンドの演奏は続く。ステージに立っているだけで、彼女の存在が、その後の物語を語っているようなフシギな体験。歌って魅せ、いるだけで魅せる。


中村中の「命のブルース」は児童虐待がテーマの重い内容。

彼女、性格は明るいけど、暗い歌が好きなんだろうな、と想像する。「次は暗〜い暗〜い歌です」と嬉しそうに、くっくっくと笑いながら、まるでドMのように曲紹介する。そして歌われるのは、涙なしでは聴けない、どっぷり深刻な歌。

キャラ的には天然ボケか。歌ってるときと、喋ってるときのギャップがすごい。

歌謡ショーは、ビシッと構成が決まっているので、アンコールがない。緞帳が降りたら、ショーはおしまいなんだそう。ライブハウスを楽しんでいる感満載!アンコールは3曲も歌ってくれちゃったりして。

今年は夏フェスにも出演予定。「ファインディング・ドリー」のエンディングテーマも歌い、歌手生活45年、新しいコトにどんどんチャレンジし続ける彼女。キーワードは、カッコいい!



2016.6.21.@品川ステラボール

2016年6月16日木曜日

旧洲崎パラダイス

図書館の通路を歩いていたら、旧赤線などの歴史的な風俗を特集した書棚発見。はぁぁ、こういうコーナーってあったのね。

で、「赤線跡を歩く〜消えゆく夢の街を訪ねて」という本を借りてみたら、意外な場所が旧赤線だった。例えば、芝浦や五反田、調布などなど。

完全に初耳だったのが「旧洲崎パラダイス」。すでに「洲崎」という地名は残ってなくて、現在の東陽町と木場の間あたりに、吉原の向こうを張るような大規模な遊郭が存在していたそう。

というわけで、行ってみることにした。東京メトロの駅はほぼ制覇したと思っていたけど、東陽町は初めて降りるかも。

地上に出ると、現代の象徴?!巨大なROLEXのビル。

信用組合の店名に「洲崎」という地名が残っていた。

赤線が廃止されたのは、さすがにあたしでもリアルタイムでは知らない昭和33年(^_-)。半世紀以上の時間が流れ、あたりはすっかり静かな住宅地。

数年前まで建物が存在していたというかつての有名店「大賀」も取り壊され、瀟洒な戸建てに生まれ変わっていた。



当時を彷彿させる、数少ない建物たち。





かろうじて残っていた、昭和な建物たち。



都営住宅脇の公園でひと休みしてたら、隣りに古い碑があった。よくよく見ると、遊郭で亡くなった方々の慰霊碑のよう。拡大すると「洲崎遊郭」「三業組合」といった文字が見えます。

往時の盛況っぷりを知るには「洲崎パラダイス 赤信号」という映画がいいと、あちこちに書いてあったけど、さすがにアマゾンプライムには見当たらない。大昔の作品をいろいろ探してたら、溝口健二監督の遺作「赤線地帯」(1956) を発見!

お金のため、家族のために身体を売る遊女たち。60年前の日本は、まだ貧しかった。深刻な展開に、思わず暗くなる。唯一の救い?は、京マチ子の弾けっぷり。



さて、現在。旧洲崎パラダイス、現東陽一丁目には、こんな看板がある。みんな、ピン!と来ることは、同じみたいね( ̄▽ ̄)




2016年6月9日木曜日

築地市場の事務室

築地市場にはレトロな事務室があると、どこかで耳にし、行ってみることにした。今年、2回めの築地場内。念のため、事前に電話で問い合わせたら、見学は自由とのこと。

せっかく丁寧に対応してくれたのに、広大な築地市場のどこに事務室があるのか訊くのを忘れ、洗面所の隣りで手を洗ってた女性からなんとなく場所を聞いて、到着。昭和レトロ。まさに「三丁目の夕日」の世界。

通行証は必要なし。セキュリティ・フリーなところも、昭和30年代的?! こんな風景も、豊洲移転とともになくなっちゃうんだなぁ。


昔の小学校の廊下みたい。

果てなきうなぎの寝床。

建物内には、郵便局もある。



建物の接続部分から見た外の風景。うなぎの寝床の外見は、古い鉄筋コンクリートの校舎みたい。あまり風情はないけれど、中に入ると昭和レトロ炸裂。

旧時計台通り、目印は郵便局。



今回は場外でランチしました。900円くらいで海鮮丼が食べられるお店が、ザクザクある。場内で食べた3000円近い海鮮丼は、ある意味経験っていうことで(^_-)。

▪️ミッケのひと言
昔のネコは鰹節を食べたり、魚系が好きだったらしい。mimi先輩の先代、チイ大先輩は、お刺身を食べたりしたらしい。でも、あたしゃカリカリ一筋!なのにゃ〜=^^= 昭和のネコに、生まれてたら、違ったニャン生だったに違いにゃい。

2016年6月2日木曜日

久々の日大櫻丘(母校)←下高井戸シネマ←偉大なるマルグリット

見逃した映画が名画座で上映されること知り、下高井戸へ。そもそも「名画座」という名前が、すでに死語^_^;

ついでに下高井戸商店街、日大通りをちょいとお散歩、母校日大櫻丘へ。

当時のお店がまだあった!

たい焼きの「たつみや」さん。ビルは建て替えていると思うけど、なつかし〜。食べたかったけど、閉まってた。残念!

そして、いよいよ母校へ。青春の甘酸っぱい日々(^_-)、3年間を過ごした女子校舎があった場所が正門になっていた。
現在、工事進行中。完成したら、昭和生まれの校舎すべてなくなるんだそう。しばし、遠い昔に想いを馳せるの巻。

ところで、今日の目的「名画座」とは、下高井戸シネマ。この映画館、高校生当時からあったから、がんばってる〜(経営は変わってるみたいだけど)。

昔は「下高井戸東映」という名前だったような気がして、検索したら出てきました。私鉄沿線、急行も止まらない駅の小さな映画館の物語。

http://www.cinema-st.com/classic/c008.html

今は、マンションの2階。

駅から映画館に向かう途中で、見かけたネコ。余裕のアクビ=^^=


鑑賞した映画は「偉大なるマルグリット」。

貴族で資産家のマルグリットは、邸宅でサロン音楽会を開き、自身も歌を披露している。しかし、本人だけが知らない大きな「秘密」があった。マダムは大の音痴だったのだ。

かつて実在した「音痴の歌姫」がモチーフになっているとか。本国フランスじゃ100万人を動員したっていうから、ただの音痴物語ではない。欲望やプライド、思想が絡まる上流社会を舞台に、マダムの音楽愛と情熱がほとばしるのだが、それは、音楽への壮大で残酷な片想い...。

そして、彼女を取り巻く人々との人間ドラマ。

愛と情熱の人生劇場!
感動の人生賛歌!
愛と情熱の人生オペラ!

なーんて書いてあると、本能的に惹きつけられちゃうんだにゃ。

主演はカトリーヌ・フロ。「家族の気分」「大統領の料理人」など、数々の出演作ある名優。とびっきり美人っていうわけじゃないけど、シリアスとコミカルを絶妙なさじ加減で融合させて演じる。年を重ねて、ますます魅力的になってきた。


1本の映画をキッカケに、名画座と高校時代へワンデイトリップ(^^)